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大正期の横浜に没入する長編ミステリ『檜垣澤家の炎上』レビュー

皆さん 読書は好きですか?

今日ご紹介する本は なんと800ページの超大作!!👀

ポンコツちゃんは少しづづ読み 1か月かけて読み終わりました✨

こちらの大作は様々なランキングでも上位に入っています

それがこちら☟

『檜垣澤家の炎上』 永嶋恵美 | 新潮社

大正時代の横浜を舞台に、富豪一族・檜垣澤家の中で育つ少女・かな子の人生を軸に描かれる長編ミステリ。
公式紹介にもあるように、檜垣澤家は「女系が統治する富豪一族」であり、そこに引き取られたかな子は、三姉妹や大奥様、使用人たちの思惑が渦巻く世界に放り込まれます。やがて“家族の不審死”という事件が起き、物語は一気に不穏さを増していきます。

■ かな子という主人公の“強さ”に惹きつけられる

最初は「引き取られた可哀想な少女」という印象で読み始めたのに、ページを進めるほど、かな子の賢さ・観察力・処世術に驚かされました。
周囲の大人たちの会話を聞き、必要な情報を拾い、時に“可愛い妹”を演じて立ち回る姿は、幼いながらも戦略家。
この成長の描き方がとても魅力的で、読者としても彼女の視点にどんどん引き込まれます。

■ 家族小説・成長小説・時代小説・ミステリが全部詰まった濃密さ

800ページというボリュームの中に、

  • 富豪一族の華やかさと陰
  • 大正期の横浜の空気感
  • 思春期の友情や淡い恋
  • 一族に潜む秘密
  • 事件の真相
    がぎゅっと詰め込まれていて、読み応えがすごい。

特に、時代背景の描写が豊かで、港町のざわめきや上流階級の生活、流行、疫病、戦争の影響などが物語に自然に溶け込んでいます。
「大正デモクラシーの光と影」が物語の緊張感をさらに高めていました。

■ ミステリとしての仕掛けも秀逸

序盤で示される“養子の不審死”は、読み進めるうちに一度忘れてしまうほど、かな子の成長物語が面白い。
しかし終盤、点と点が一気につながり、檜垣澤家の秘密が明らかになる瞬間は圧巻。
「そう来たか…!」と声が出るほどの構成力でした。

■ 読後に残るのは「家族とは何か」という問い

華やかで強大な家族に見えても、その内側には嫉妬や策略、愛情、孤独が渦巻いている。
誰もが“正しさ”を信じて行動しているのに、少しずつ歯車がずれていく。
その描写がとてもリアルで、読後には静かな余韻が残りました。

  • 歴史×家族×ミステリが好き
  • 大正時代の雰囲気が好き
  • 主人公の成長物語に弱い
  • じっくり読み込む長編が読みたい
  • 伏線がきれいに回収される物語が好き

また面白い本があったらご紹介させていただきますね!

本日もお付き合いいただきありがとうございました❤

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